プロのアスリートやプロのモデル達に学ぶ-背を伸ばす体づくりの“考え方”

身体を大きくするコツを聞いてみた！

さて、背を高くする“体づくり”を行うにはこの話をすると少し参考になるかもしれません。

幸運なことにかつて携わった仕事柄、国の代表になったようなアスリートの方にも接する機会を 持たせて頂けた事があります。その多くのアスリート達はカラダを作りる上で、実にさまざまな事に注意していたのです。

彼らの“最高のカラダを作ってやる！”という気持ちの中にはもちろん競技において少しでも有利になるようにという事でしょうか“背も高くしてやる！”というのもしっかりと入っているものです。　 確かにプロのアスリート達やプロを目指す人は大きな体で、みな背も高い人たちばかり…。

でも、彼らはそのために一体どんな事をしてどんな点に注意しているのか…実はそれを直接聞いてみたことがあるのです。 といっても…きちんとデータを取ったわけではないですが、機会があるたびに何人かに話の延長で聞いてみたあくまで参考程度のもの。でもとりあえず色んな方に聞いてみました。

しかし、いいカラダの背も高い選手に「どうやったらそんなに背が高くなる？」と聞いても「ど…どうやったらって…（汗）」と皆困っていました。　しかし、困られるとこっちも聞きたい事が聞けないので、聞き方をかえて「じゃあ○○さんはカラダ作りをする上でどんな事に気をつけてたの？」と聞きなおしてみました。　
するとまあ出てくるわ出てくるわ その聞き方だとスラスラと答えが出てきたのです。　

プロアスリートはこんな風に考えてる？！

自分なりに学んだ事、集めて得た体づくりの知識や注意点などもびっくりするくらい細かい所まで話してくれました。
皆それぞれかなりいろんな点に気を配っていました。 　やはりプロや世界一を目指す選手達です。　皆、すごく勉強されているのか、さまざまな知識を持っておられ本当に驚かされたものでした。

しかしなぜ、“背を高くするには？”という答えには困って、“カラダ作りの注意点は？”と聞くと スラスラと答えてくれるのでしょうか。 それは健康な人にとっては“身長アップ”というのは何も“病気を治す”というようなものではなくて、“これをすれば良い”という 何か一つをすれば良いというものでもなく、つまり、あくまで“体づくり”をしてる中で得られるひとつの結果だと捉えているのではないでしょうか。
不思議に、そういったプロのアスリート、或いは勝利を目指しているアスリートと呼べる人に共通するものがありました。

それは、『これをすればいい！』と、何が身長アップにいいのかを見ているのではなくて、それといわゆる全く逆の視点で『体づくりに（＝背を伸ばすのに）悪い事はしない』という風にどの人も注意していたという事です。　つまり言い換えるなら、 本来自分の身体が持っている“大きく成長しようとする力”を存分に発揮できる状態に自分の身体をしてあげる事で良い結果を生むのだとそう考えているからかもしれません。

“体の成長”だから『コレがいいからコレをする！』よりも『マイナスになるのはしない』が重要！

この見方の違い…お分かりいただけるでしょうか。　　同じようでも実は大きな違いなのです。　
だって考えてみてください。　
例えばですが…食事で好き嫌い（偏食）があってたんぱく質の摂取が足らなかったとします…
でも背を伸ばしたいからと“十分な睡眠”を取ってたとして…体の成長はしっかり進む（＝背は伸びる）でしょうか？
何かの栄養が足らないと…いくらよく寝ていて残念ながら意味がなかったりするのです。
その欠点がカバーされない以上…いくら他の事を一生懸命していても意味がないことになってしまうのです。

この視点の違いがプロと素人の差とも言え、そして作り上げられる身体の差となってくるのです。

背が伸びる（＝体が大きく成長する）には、いくつかの必要な条件があるというのはある程度判ってきています。 なのに、その基本の部分…『マイナス部分をなくす』事をしていないのに、『コレをすると背が伸びるはず！』という風に思うのは、いうなれば底に穴が開いたままの手桶で水を汲もうとするようなものともいえます。

つまり、 たまに耳に入ったりしますが…例えば“マシュマロ食べたら背が伸びたらしいよ…”と聞いて 自分もそれに熱中してしまう人もいたりするようですが、それは『“その人”にはマシュマロの成分が不足していた』ものとも言えて、だからといってそれが自分にあてはまるかは別の話ともなわけです。　それをするだけなら…（そりゃ何もしないよりはいいかもしれませんが） いい結果にはつながるのは難しいですよね。

つまり“コレがいい！”という事をする事では『これが足らない』を補えないって事！

実は、驚いた事に本格的にプロモデルを目指されている方もプロのアスリートの方々と全く同じように考え、そして動かれていたのです。 　身体や肌・美しい髪がどういう仕組みで作られるのかを知り、『これをしてる・これを摂ってるからいい』と考えるのではなく、“こういったものもなくてはいけない”と考えて栄養を摂る等と、同じように『欠けたものがないように』さまざまな選択をしており…つまり、『手桶に穴があかないように』していたのです。
『“筋肉モリモリ”の人と“スラリとした華やかな美人”がしている事が同じなんてあるわけないだろ！』と、普通はついそう思ってしまいます。　しかし、実際はどちらも “体を（美しく・或いは強く）成長させる”という部分で同じ線上にあり、同じ方法・同じ手順、同じ考え方でその結果を手にいれていたのです。
全く違うように見えるのは“身体づくり”という所までは同じでも、最後の“身体をどう仕上げるか”の部分で筋肉モリモリか、しなやかな美しい体にするかの差を生んでいる…というわけなのです。